「自己肯定感が低い」というのは今までの人生で特に幼少期に起きた出来事などによっても関係してきます。
人によって育てられた環境にも影響はありますが、無意識的に幼い時からずっと抑え込んできた感情や罪悪感、無価値観を植え付けていることによって自己肯定感が低い原因になっていたりもします。
また他人と自分を比べてしまい、落ち込んで自己肯定感が低い原因になっているのかもしれません。
「自己肯定感」とは名前の通り、自分を肯定する、自分を受け入れるということです。「いいところも悪いところも全て自分で認めて自分自身を無条件に愛する」ということです。
恥じらいもなく自分をオープンに表現でき、自分を信じることができ、積極的に行動できる意欲もあるということです。
あなたは本来自分を肯定できない人ではありません。生まれたときからピュアな存在であるはずです。
もしあなたが「自己肯定感が低いな。」と感じるならば原因になっているものがあるのです。
自分の中に植え付けてしまった、本当のあなたのものではなかったネガティブな感情を手放して自分を解放していきましょう。
「自分をありのまま認めて受け入れる」ことが大事です。そのような視点を持つことによって「自己肯定感」をさらに上げていくことだってできるのです。
インナーチャイルドが傷つけられた自分
インナーチャイルドという言葉をきいたことがあるかもしれません。
昔、幼い頃親からしかられたり怒られたり、親が忙しい生活で愛情なく「もっと努力しなさい。」「何やってもだめだね。」など言葉の暴力や暴言等で不安を抱えてしまった経験はあるでしょうか?
学校の成績により劣等感を植え付けられた等ネガティブな経験から傷ついた感情は誰も、程度の差はあってもあるかと思います。
私は昔たくさんありました。大人になって社会人になってからはある程度は冷静になれたとしても、親から怒られたことが根強く残っていたのかもしれません。
そのときに感じた悔しい思いを持っていたので何かあったときネガティブな感情で反応してしまい、自分の感情がコントロールできませんでした。
私の経験からインナーチャイルドが傷つけられている自分がいるというのがわかり、大人になって自己肯定感が低くなっていた自分に気づくことができたのです。
インナーチャイルドとは大人の中にいる子供。子供の頃の記憶や感情で、特に、幼少期の時に受けたつらい体験によって心の傷やトラウマなどにより、大人になってからも成熟できず、そのままの思考や習慣が心の中に潜んでいる。
小さいときに心の傷を持ったまま大人になると「私は愛されない、幸せになる価値がない。」など無価値観を持ちやすいです。
「親が怒ったのは自分が悪いから。」などの自己否定や「親の期待通りになれず私が好きでない。」などの自己嫌悪も根づいてしまいます。
子供にとっては親や世話をする養育者が一番頼りにしたい存在となるので依存はしてしまいますが、幼いからこそ、親の言葉を気にすると思います。
そのときは悔しい思いを持つこともあるかもしれませんが、時間が経過するとともに感情が薄れていったとしても、潜在意識に深く傷ついた感情が残ってしまいます。
育てられた環境等により親からの暴言があったとしてもそれを否定するのではなく、「子供を育てるのに忙しくて心に余裕がなかったのだ。」と受け入れて許すという見方をすることが大事です。
そのような思いがあったから自分が今までの人生で経験をしてきて自分の心の根底に傷を持っていたのだとわかったのです。
大人になって仕事をしたとき職場で「自分を見下している人がいて嫌な職場。」など思ってしまっていたのは思い込みによる被害者意識を使っていたのだとわかるようになったのです。
「あのように言われたから傷つけられた。」といつまでも他人や状況のせいにするのではなく実際には自分が昔傷ついたインナーチャイルドの「傷つく」という思い込みの癖によって体験をしているだけです。
「傷つく」ということを自分が思わなければ傷つくことはあり得ないのです。
そんなときはどうするのがいいか?
インナーチャイルドの傷が反応している自分に気づいてみるのです
ただの反応なので、自分に声をかけてあげるのです。自分のことを認めて声に出してほめることをするのです。
他人から認められなくても、言われなくても、自分が自分の中のインナーチャイルドに言ってあげればいいのです。
「私はすごい!できるね。」「私かわいい!」「私、大丈夫だよ。」って頻繫に言葉かけするだけでも自分に自信を取り戻せます。
自己否定に気づき自分を認める
自己否定って無意識的に些細なことでさえも日常生活でやってしまっていることがあるかもしれません。
人から褒められたときに「そんなことない。」「大したことないよ。」とか「まだまだできてない部分がある。」など無意識的にも否定的に言ってしまう人もいます。
相手からの評価に対して自分を受け入れていないことがあるから反応して否定しているということです。
そういう否定してしまっている自分になっていないでしょうか?
私もずっと今までを振り返ると否定していた自分がいました。
これは自分に価値がないと思っている、認めていないので本当の心の根底に他人からの評価、「完全にできていない自分だと思い込んで完璧と言えない心配している自分」、「自己肯定感の低い自分」だと思ってしまっているので自信が持てず自己否定してしまっているのです。
それを逆に考えるのです。本当は誰も人は価値がある存在です。
自分に力を与える言葉として自分自身にインプットするようにしてみるといいです。
「私を愛してる」「私を信じている」「私が大好き」「私のことが大切」「私は最高」「私は価値がある」「私は力がある」「私はできる」など自分で自分の心に話しかけるようにしていきます。
これが本来の私たちの姿であるのでまずは自分のことだけにフォーカスしていくことが大事です。
ぜひ自分に毎日ポジティブワードで話しかけて見てください。自己肯定感が上がっていき、自分を受け入れるようになってきます。そして人から褒められたら「ありがとう。」とただそれだけでいいですね。
まとめ
- インナーチャイルドでの自己否定、自己嫌悪はネガティブな体験と捉え、「傷つく」という思い込みによる被害者意識に気付く。
- 自己肯定感が低い原因をそのままにするのではなく自分を受け入れる。否定してしまっている自分も認めて自分に優しく声をかけてみる。