自己否定というと、自分のことを認めない、「ダメな私。」とか自分を受け入れない、自分を粗末にするなどいろいろな解釈が出てくると思います。
あなたは今までに自己否定をしたことがありますか?私はあります。私は過去に自分に自信がなく自己肯定感も低く
不安を抱えていたことがありました。
自分に自信を持てないことも自己否定であると言えます。
過去の経験からの失敗によって自己肯定感が低くなってしまったりすると気分も下がり、何か新しく始めようとしたときに不安が出てきて先に進めなかったりもします。
ですが、自己否定をやめて自信を取り戻すと不安や心配はなくなります。そして今までとは違う生き方になります。
本来のあなたの姿は自己否定なんてなかったはずです。今までの人生の中で自分を追い詰めてついてしまっただけです。
もしも自己否定があるのなら本質の自分に気付いて自分を取り戻しましょう。
立つ位置は自分が中心
自己肯定感が低く、自分に自信がない場合、自分に苦痛を与えてしまっているので自分を愛せない状態です。
特に子どもの頃、親または大人から何か言われて心が傷つき、落ち込む経験などした人はずっと自分にダメージを与えて生きてきたかもしれません。
また大人になって仕事をしているときに怒鳴られ、傷ついた経験がありますか?私はありました。
悩み、落ち込んで人が嫌いになり、誰とも話したくないなど被害者意識となり、人間関係が上手くいかないなど否定的な見方になっていたことがありました。
そうなると自分をオープンにふるまうこともできず職場の人達と協調もできず、殻に閉じこもってしまいます。
それは自分の心の深い部分にある潜在意識の傷を守ろうと身構えてしまうからです。
安心を得ている状態でないならそのようシチュエーションが増大してますます生きずらくなってしまいます。
本当は人生において一番他の誰よりも自分を大切にしなくてはならないのに、自分が自分を否定することで傷付けてしまうなんて悲しいことだと思います。
子どもの頃は子どもにとって親または養育者が一番の頼りの人で依存していますが、大人になるとある程度は自分と相手との分別もついています。
なぜ傷つくのか?と考えたとき裏を返せば、相手に期待しているからです。
「私は一生懸命やったから間違ってないし、文句を言われるのは間違っている、普通はそんなこということはおかしい。」などと「自分が正しい。」を使い「相手は間違っている。」と相手に無意識的に期待して依存しているからです。
「傷ついた」としてもそれを自己否定しないで「傷ついた」ことで「なぜそういう気持ちに自分はなっているのだろ。」「相手の言い方がきつく感じているのは自分だけかもしれない。」「考え方の違いだ。落ち込むことはない。」と自分の気持ち次第で感情を変えることだってできるのです。
落ち込んでいるのはあなただけで相手はあなたに対して何とも思っていないかもしれません。
そしていつも「今」この瞬間が大事で、たとえ過去にネガティブな出来事の経験で自信喪失になったことが引き金になっていたとしてもそれをいつまでも根に持っているのではなく、過去は過去で過ぎ去ったことです。
あなたは「今」を生きているのですから。
そして世の中の多くの人は誰もネガティブな経験をしたことがほとんどだと思います。
起きた出来事に対して「○○のせいで自分が傷つけられた。」と思うのではなく、「傷つくというネガティブな出来事を体験して良かった。これで強くなれる自分になれた。」と気づいて自分視点で見ることがブレない自分を創ります。
立つ位置はいつも自分が中心です。
自分を中心に「自分が見ている現実は自分が創っているのだから自分に必要な体験をさせてくれてありがとう。」と言えるほどになればあなたはさらに前の段階よりも精神的に上昇しています。
私の昔の職場にAさんという知り合いの人がいました。彼女は周りから何か言われても自分の意見を主張して気にすることなく堂々と他者の意見に対して同じ立ち位置で笑いながら対応できる彼女を見ていつも楽しそうでいいなと思いました。
「全ては自分が創っている」という立ち位置で物事を見られるようになったときあなたはもう傷もつくこともないし自信を取り戻すことができます。
後悔を学びに変える
人生において何か重大なミスをして「自分が悪いんだ。」と考えて後悔してしまったこともあるかもしれません。
「どうしよう。どう考えても自分が…。」「○○をしていたら…。」「○○しなければよかった。」といろいろと頭の中で焦りと不安の自分がいるとします。そのときはネガティブな感情にフォーカスしてしまっているので、心に余裕がもてないかもしれません。
そうなるとますます自分の気分を下げてしまいます。重大なミスをする前には何かあなたの心の潜在的な部分に不安があったはずです。不安という心の状態が後から現実に反映されているということです。
何かやってみたいけれど、やったことがないことに手を出すのは確かに不安を持つ人もいるかもしれません。
ただ、最初から勝手に不安感を自分で創ってしまっているということがそのような現象を引き寄せてしまうのです。その現象はすぐにくるとはかぎりませんが、何か物事を始める前に無理して選ばない方法だって選択できるのです。
無理して手を付けてやろうとしたけどできなかったとしても全く問題ありません。
何か物事を始めようとしたあなたの勇敢さの方が最高のあなたを創っているということなので、そのような経験が前進できたということです。
後悔の悩みを学びに変える
相手を攻めたくないにしても、「何でこんなことしてしまったのだろう?」と自分の状態を落としてしまうケースもあります。
エスカレートして最後まで行くとどうなるか?
「ああしなければよかった。」と後悔して落ち込みが激しいならば「この世に私なんか生まれてこなければよかった。存在しているから悪い。」というところに行ってしまうケースもあります。まじめな人ほど究極の自己嫌悪と自己否定があると思います。
人生は後悔は些細なことも含めてほとんどの人がしていると思います。もちろん誰かを傷つけてしまったならば、「ごめんなさい。」と反省してもいいと思います。
ただ、いつまでもずっと後悔したままでここにはまってしまったらなかなか解決方法を見つけることができず、これが一番やってはいけないワナです。
例えば「あのときAさんにこんなこと言わなければ良かった。」「他のやり方、言い方も考えれば良かった。」と思ったとき、その時点でいろいろ考えて自分なりに解決しようと思い選択していたのです。
そのときはあなたにとってそれがベストな方法を取っていたということです。
そしていろいろな経験をすることで自分の執着や依存に気が付くことできたり、失敗の経験によって自分と相手との人間関係の中で相手がいてくれたから自分の弱さに気付くことができるのです。
大丈夫です。「自分と言う人間はこんなことを言ってしまうんだな。」と気付いて自分を認めることによって自分の思考の癖や相手に対する見方を考えることができただけでもあなたは一歩前進していることなのです。
失敗してしまってもいいのです。ただ後悔したとき、自分がその言い方、やり方を選んで気づけたのだからそこから学んで、「これからではどうしたらいいか」と前向きによりいい人生を創っていこうとする姿勢が大事です。
そのようなネガティブな経験こそ自分が大きく成長できる大チャンスなのです。
ワナにはまらない
人間の思考は大抵ネガティブな内容が浮かんでくることがあります。本当の自分でない自我に支配されたワナなのです。このワナにはまらないことが大事です。
何か問題があったとき、「誰かのせいにしたくないし、誰も攻めたくない」から上手くまとめてめんどくさいのと同時に「私のせい」と考えて言ってしまいがちな人もいると思います。
そういう人は過去に経験があり「昔そのような誰かのせいにして攻撃している嫌な人を見ているからそんな風になりたくない」と潜在意識に記憶されているかもしれません。
または生まれつきその人の性格が優しすぎるので繊細なHSPの人、誰かのせいにすることを自分に許可できないエンパス体質の人、人の気持ちが読めてしまう共感能力が高い人は特に「私のせいと言った方が丸く終わる」と思い、言ってしまいがちです。
しかしこれはワナとなるのです。いい方向に解決策を見いだせない。
「自分のせい」とか思わなくていいのです。もし仮に他者に対してネガティブな気持ちに思ってしまったとしてもそこまでして犠牲になる必要はないのです。
そしてどうしても回避できないときは「~のせい」を「~のおかげで」に直し、「~のおかげで○○になった。」と書いた文を作り声に出して読んで見るのも気持ちが軽やかになります。
自分の気持ちと一致する行動をとる
「ダイエット中だから、食べてはいけない、絶対にダメ。ダメ。」と考えることも余計食べたくなることもあります。食べたいと思っているのにこれは自分の気持ちと一致できない状態です。
これと同じように「心配してはダメ」とやるとこれは逆効果と言えるでしょう。自分の気持ちは果たして一致しているといえるでしょうか?
意識をそこへ向けると気になって抑えられない気持ちが増幅してしまいます。そのときポジティブシンキングで無理して自分の気持ちを抑えないことが大事です。
どうしてもケーキは食べたいのに「食べたらダメ。がまんしなくては。」とやると自分は納得してないのに余計ストレスがたまり体によくありません。気持ちが一致してないからです。そういうときはケーキを少しだけ食べてみるのがいいです。
心と体はつながっているので自分の気持ちと一致する行動をとるのが大事です。
気をそらしてみる方法もあります。心を違う方に向き直してみる。
お腹すいても、ダイエット中でも食べ物のことを考えずに、例えば何か好きなことをする、夢中になるものをやる。ゲームする、音楽を聴くなど別の方へ意識を向き直すのもいいと思います。
私は車の運転が好きなので、愛犬と一緒に公園に散歩しに出かけます。好きなことして気分転換をしてみるのも気分が変わります。
または空想の中で自分が「もう一人の自分、焦っている自分の姿」を見てみるのです。
ゆっくり呼吸をしてが静かになるように心を落ち着かせて「なぜ自分は焦っているのだろう?」と客観的に「もう一人の自分」を眺めると気分が軽くなるのではないかと思います。
自分を優しくいたわる
自分が不安で苦しく感じているときも自己否定をしないで自分を優しくいたわり、声をかけてみるのもいいです。
「大変だったね。辛かったけどよくがんばったね。」と自分に思いやりをもって優しい言葉をかけてあげることで精神が安らぎ、気持ちが安定してきます。
もしあなたが誰かに嫌なことを言われたとしても本気で一喜一憂するのではなく、「この人にも嫌なことを言ってしまう癖があるのかも。」と優しくいたわり、自分と相手との会話を客観的に見ることで、自己否定をせずに自分を守ることができるのです。
どうしてもしつこくしてくる相手なら、距離をとったり、その相手といる時間を短くする、またはできるだけ自分だけで過ごす時間、空間を確保することで自分のことを守ることだってできるのです。
それは自分に気を使い、自分を優しくいたわっていると言えますね。
まとめ
- 「外からの何かによって」傷つけられたとおもうのではなく、自分視点で物事を見るようにする。
- 失敗やネガティブな経験も自分の人生にとってプラスの経験と捉えることで強く前進できる。
- 自分の気持ちを抑えず、好きな方向へ自分を楽しませる。
- 自分にねぎらいの優しい言葉をかけて安心させる。