潜在意識の使い方

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現実を変える潜在意識の使い方

潜在意識って聞いたことがあるでしょうか?

潜在する意識というのは心の中に潜んでいる意識のことです。

普段あまりそんなこと気にしている人はいないかもしれませんが、潜在意識は人間が生きていく上でとても重要です。

人間には顕在意識と潜在意識があります。

潜在意識は「無意識」と呼ばれるもので95%も占めています。

その残りの顕在意識は5%で自分で自覚できる意識、判断したり、決断したり頭で理解するなど思考を使った意識のことです。

潜在意識は自分では自覚できない「無意識的に潜んでいるもの」で、過去の経験などによって無意識的に信念体系を植え付けたり思い込まされている意識のことです。

多くの人は潜在意識は日常生活において意識しようと思わなければなかなか気がつかないかもしれません。

ですが、潜在意識を変えることで自分自身の見える世界がいつもと違って見えてきたりもします。

目次

エゴを抑える方法

顕在意識と潜在意識

あなたはエゴという言葉を聴いたことがあるでしょうか?そして、私たちが感じるネガティブな感情などの恐怖(不安、恐れ、心配)はなぜ起きるのか考えたことはありますか?

頭の中での思考がエゴ優先になっている状態のことです。エゴを抑えることで思考に捉われなくなるのです。

無意識の状態だと気にせずに恐怖という感情が湧いてくることもあるかもしれません。これは過去からのネガティブな感情から潜在意識に記憶され、何か目の前の出来事や未来の心配など捉われて、思考中に作動しているということなのです。

日常生活で何か嫌なことがあって不安や恐れなどが出てきたときは、まずその感情に気づいてみることが大事です。なぜなら、その不安や恐れは潜在意識に組み込まれていた意識が頭の中でわさわさと反応しているにすぎないからです。不安や恐れは心地良くはないですが、それらを感じたとき、外の現象のせいではないということです。

エゴは自分の身を守るために「変わらない方がいいよ。その方が安全だから。」のような形で支配コントロールしてきます。これがエゴだと気づくことでエゴに支配されずに楽に生きることができます。

ただ人間である私たちはエゴと一緒にあるといっても過言ではありません。自分がエゴによって支配されているか、または、自分がエゴを支配することができるようになるかによって生き方がずいぶん楽になります。

普段何気なく話している言葉でさえエゴ優先であるならば、本当の自分の気持ちとは違うのに服従したり、依存したりしているかもしれません。本当に自分がそう感じているのかに気づくことができればエゴを抑えることもできます。

あなたが自分であると思っている自分は実は本当の自分ではないのです。ほとんど多くの人は何かハプニングがあれば反応します。ですが、これは潜在意識に植え付けているネガティブな思いこみが発露しているだけなのです。

日常生活での習慣もほとんどがエゴの支配下にあります。不安や恐れなどの思い込みを自分で勝手に創ってしまい、勝手に思い込んだままそれが本当の自分だと認識して生きているだけなのです。

「私」という個体は本当の自分ではないのです。創られてしまった自分です。私は○○です、と自分の名前や自分とはこういう人間だと言って認識しなくてもあなたはいつも存在しているのです。ですが、「自分は幸せにならないとダメだよ。」「~するべき」のようにエゴはコントロールしたいので頭の中でごちゃごちゃ言って無理してがんばってしまうのです。

私はこのエゴに気づけないままずっと生きてきました。「~しなくては」というのも本当はそうしなくてもいいのにそれが当たり前のようにその通りになっていました。だからといってエゴに気づけたとしても否定する必要もないのです。否定すればするほどまたエゴを抑えることができなくなるからです。

そのエゴに気づいてみるのです。嫌なことがあっても落ち込む必要もないし、良いも悪いもないので全て丸ごと大丈夫、と受け入れられると心の状態をコントロールできます。最初から何もないのにわざわざネガティブ感情をつけて反応しているだけなのです。

もしイライラして不安や恐れなどを感じたら思い込んでいるだけ、自分が演技しているだけなんだと捉えてみましょう。力を抜けば、不安などのネガティブ感情に支配されることはなくなるので安心感が持てますよね。


無意識の領域

無意識の領域とは意図的に意識していない状態の領域のことです。普段の私たちの多くも無意識状態で生きているのがほとんどだと思います。

スイスの精神科医・心理学者カール・グスタフ・ユングは、フロイトとの見解と違い、意識とはつながってない心的内容に着目し、「無意識」を理解しようとしました。

ユング心理学では「無意識」における2つの層をはっきりと識別しています。無意識の概念について心理学で学んだ引用文を記載します。

 「要約すれば、私が強調したいのは、意識であり、個人的無意識であり、そして集合的無意識である。・・・個人的無意識とはまず第一にその強さを失ったり、忘れ去られたりしたか、あるいは意識から撤退したことによって無意識化されたすべての内容からなり、そして第二番目には、意識に届くほどの強さを持たないままともかくこころに組み込まれたいくつかの感覚印象から成っている。これに対して集合的無意識とは、個人的なものではなく、すべての人間にとってすべての動物にとっても共通するようなものであり、先祖から受け継いだ表象可能性の遺産として、個人のこころの真の基礎となるものである。」

(Jung 1927 高橋・江野訳 1970 翻訳部分の出所Storr 1983 山中監修・菅野他訳2020)
引用文:文部科学省認可教材「精神分析とユング心理学」

2つの意識の領域があり、「個人的無意識」と「集合的無意識」があります。

「個人的無意識」は忘れ去られたり、消えてしまったり、抑圧された感情からくる過去の不快な記憶や情動、幼児期の心の傷などから成り立っています。

「集合的無意識」とは「個人的無意識」とは区別されている「普遍的な無意識」で、個人の人生経験を超えた先祖から引き継がれる人類に共通する超越的な心の領域のことです。

私たちが生きていて普段意識していない、潜在意識が実は大部分で、自分の目の前に起きる現実を創りあげて自分が自分に影響を与えているということなのです。

無意識の状態が自分の世界を創っているなんて私も今まで気にしたことはありませんでした。

無意識に今まで生きてきたことがほとんどだったので、何か人生でネガティブな出来事が起きたときも全くわからず、外の状況に反応していました。

「自分の意識の状態が負の感情だったからあの心地良くない出来事が起きたのかもしれない。だからか。」と今ではそのように思います。

ネガティブ感情が心地良くない状況を作るならばポジティブ感情にすれば心地い状況になる。これはただ表面的なことでポジティブな意識にすればいいということではなく潜在意識がリラックスした状態でポジティブ感情になるということです。つまりニュートラルな意識状態です。

私は過去に仕事していた職場で普段から苦手だった人がいたので一度実験して試したことがありました。

相手への見方を変えてポジティブ感情で接してみたところ、その相手の反応が自分にとって親近感を感じたのを覚えてます。

この事実を知ったとき、いかに自分の「心の状態を心地いい意識にすることが大事かと思いました。

それによって他人との関係も上手くいき、集合的無意識に大きな影響を与えることになるので現実の見え方が変わってくるのです。

仕事、人間関係、お金、健康問題、精神的なストレス、家族との人間関係、パートナーシップ、環境問題、住環境等々、過去に心地よくない出来事を放った、潜在意識(無意識)が現実の映像を自分自身で創って起こしているということです。

なかなかそう言われても疑問に思うかもしれません。ですが、問題を創り出してしまっているのも全て自分なのだということに気がつけば、問題が問題でなくなるのです。

周りを変えることはできず、自分が変われば周りを変えていくことができるということです。


ネガティブ感情を楽にする方法

ネガティブ感情が起きたときは誰もあまり良い気持ちはしませんよね?

心の中にある無意識の領域、自分の潜在意識から自分の行動パターンや習慣、言葉、思考の癖、感情の記憶から出ているということがあります。

ネガティブな感情は本当は私たちには無かった感情ですが、今までの人生で経験によってその人によって植え付けられてしまった感情が出てくるので別にネガティブな自分になってしまってもかまわないのです。

そのときにもしネガティブな感情になったときはそのことばかりを考えるのではなく、それに気づけるかどうかです。そして認めて手放すだけです。

例えば「イライラしているな。」と今意識して気づけるかどうかがポイントです。

実はネガティブな感情は相手や状況のせいでそのような感情になったということではないのです。イライラしているとなかなか冷静になるのが難しいこともあります。私は昔はいつも自己否定していたので、何か言われるたびに外に反応してネガティブ感情を抱いていました。

そのような状況だったとしても外から不快に来るのは本当の自分でないエゴが、発露して相手や状況に伝わり、自分が発信したことに対するネガティブな無意識が外から跳ね返って、言わせているということなのです。このカラクリに気づけるかどうかですが、どうしても相手を許せない、といった自己否定に捉われてしまうときどうすれば心の平穏が保てるのでしょうか?

本当に辛いとき、どうやってネガティブ感情を手放したらいいでしょうか?

私がやっていたやり方を紹介します。

【火で燃やす方法】
①一枚の紙に一つの内容でそのときに出てきたネガティブな 人、状況に対してどう思ったか感情を込めて(このとき具体的に嫌だった内容を)書きだす。
 (例)ムカつくAさん、自分に対してひどいこと言うバカにする上司
②クシャクシャに丸めて火で燃やす。
③燃やした紙から灰になって黒い煙がでるが、それが細かいきれいな光の粒子に変わるのをイメージして、自分に対してその光が戻ってくるのをイメージする。
④全部燃えきったら深呼吸をする。

【水に流す方法】
①トイレットペーパーにマジックで破けないようにそのときに感じたネガティブな内容を感情を込めて一枚に一つの内容で書く。
②トイレの中にその書いたトイレットペーパーを入れる。
③必ずフタをして水に流す。深呼吸をする。

他にも紙に嫌な内容を書いてシュレッダーにかけて粉にして深呼吸をする、などの方法もあります。

自分の中で湧いてくるネガティブな感情が出てくるたびに何回も気持ちがスッキリするまでやってみるのもいいかもしれません。

私は過去に嫌な人や出来事があって悩んだときは不快な感情が出てくるたびに何回も感情を込めてやってました。

これは相手や状況がおかしくなってしまうわけではありません。

自分の中から出てくる、そのときのネガティブ感情を手放し、エゴを鎮めるためにやる効果があるということです。

そうすることで心が少し軽くなり、今までと違った相手や状況に見えてくると思います。


自分の心の状態に気づく

曇のハート

 自分の心の状態をあえて意識するって言われて見ないとなかなか無意識に行動していることが多いので気にしないかもしれません。

意識の状態は人によって違いますが、幼い頃、過去の経験やトラウマなどからの恐れ、不安、心配があり、大人になって潜在意識の奥深いところにとどまり、そのときの反応の癖を持っていたり、今までの人生での思考の癖、習慣、パターンの状態で行動している場合もあります。

潜在意識が創っているもの

潜在意識とは潜む意識のことです。何かを溜め込んだ意識。潜在意識は無意識の領域の奥深い所にあります。無意識は普段意識してないので、潜在意識が何を創っているのか難しいかもしれません。

あなたがもし、日常生活で平穏で過ごすために目に見える現実を見るときあなたの見える映像があまり好ましくないならば、対策として、周りの状況や他者のことに対して深く感情移入しないことがポイントです。

なぜならば、自分が見える現実の映像は自分の潜在意識の状態によって創っているからです。そして集合無意識も含まれるからです。

私も何か心地よくない問題があったとき、「なんでこんなことが起きるのか?」と思ったことがあります。

どうしても目の前で起きている現実を変えようとしてしまいがちですが、外側は心の状態による意識が創っているので、まずは自分の内面を意識してみるのがポイントです。

「どんな風に目の前の現実を見ているか」「今、自分はどう感じるかな?」「どうしてそのように感じるか?」「この感情はどこからやってきているのか?」といつも自分を中心に問いかけるようにして見ます。

「どういう自分で生きたいかな?」と自問自答して心を整えていくことで自分が見える映像も見たいように現実が変わっていけるのです。

自分の心の状態を整える

何か問題となることが起きたとき、意識しなければ前と変わらず、エゴにコントロールされながら生きていくことになってしまいます。

どうやって自分の心の状態を見るのかと言うと、目の前に見える現実を見るのです。自分が見ている現実は自分の意識の反映なのです。

外側にばかり目を向けて反応してしまう癖に気づいてみてください。私は過去に目の前の人や状況、テレビのニュースなどに対して深く信じて感情移入してその通りであると思い込んでいたことがありました。

もしあなたにネガティブな出来事が起きたとき本気で思い悩んでしまった場合、それがエスカレートしたときは精神的に苦しんだり、他人を傷つけてしまったり、泥沼にはまり、負のスパイラルから抜け出せなくなることにもなりかねません。

私もずっと今までの人生で「どうして好ましくないことが起きるのだろう?」と悩んでいた時期がありました。

今思うと全ては自分の内なる意識がネガティブな感情をもって人と接していたからそれに反応していたので相手からくるメッセージも好ましくないセリフが自分に帰ってきたのだとわかりました。

深層心理学者のカール・グフタス・ユングの「内面で向き合わなかった問題は、いずれ運命として出会うことになる」という名言があります。

これは「目の前の現実は自分で創ったのに相手や状況のせいにしてしまってそのときは解決したつもりになっていてもまた同じ状況がきて自分の問題と捉えることができるまで試練がある」ということです。

自分の中で創造した人生の映像にはまり、勝手に反応して勝手に思い込んで、勝手に悩んでるだけに過ぎない、ということを私は自分の過去の経験から今は理解できるようになりました。

相手を変えようとするのは不可能なので自分の心の状態を変えてみるのです。

最初はなかなか受け入れにくく認めたくはありませんでしたが、実際に「自分の意識次第」で現実を変えることができるとわかったのです。

自分の心の状態がいつもリラックスできていて安心感があるのがニュートラルな意識です。自分に起きる嫌な出来事に対して外側(相手や状況)に反応するのではなく自分の心の状態を見て否定的になっているかどうかに気づいて認めて、手放せば現実を変えることができるのです。

そして周りで何か起きてもブレない自分になることができるのです。

まとめ

  • 潜在意識が自分の現実を創りあげ、自分が自分に影響を与えているので心の状態をリラックスさせることが大切。
  • 深く感情移入しないことが大切。自分の意識次第で現実を変えることができる。
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