自分を意識して、自分を知る

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自分を意識して自分を知る

「自分を意識して、自分を知る」って、普段、あなたは自分のことを意識しているでしょうか?

なかなか自分を意識するって意図的に思わないと難しいかもしれませんね。

生活していく中で何か不都合なことが起きたとき、程度の差はあってもイライラしたことは誰でもあると思います。

「どうして上手くいかないんだろう?」「いつも自分はなんて運が悪い。」「きっとあの人のせい。」「あんなことがあったから…」「あの家に生まれたから」「あの両親だったからこんな家に住んでいるんだ。」「パートナーは何もやってくれない、いつも私ばかりが…」「他の人は豊かで…自分はどうしてこのような生活に…」と自分の人生に対してモヤモヤしたことはあるでしょうか?。

直接言葉に出さなくても心の中でネガティブな感情が出てきて落ち込んでいるならば、今の状況と向き合うきっかけになれば幸いです。もし良かったら読んで見てくださいね。

 

目次

自己否定の癖に気付く

成績優秀

多くの人は昔から人に「すばらしいね。」「なんて頼りになるんだろう。」「えらいね。」「しっかりしてるね。」などと何か人からほめられたり、またはほめることもあったと思います。

そのように他者と関わる中で、「成績優秀ですごい。」「何でもできてすごい。」など言われたときに納得できない人もいて自分の目の前の出来事に対して100%できるかどうかはわからないという状況が起きたときに焦ってしまうこともあります。

否定する思考の癖をやめる

人に褒められても「大したことないですよ。」とか「全然そうではない。」など否定的に返してしまう人もいると思います。

素直に「ありがとう。」と言える人もいますが、自己肯定感が低い場合、無意識的に否定から入る癖があるからなのかもしれません。

誰かに褒められたとき否定を使ってしまった場合は「否定的にすぐ言ってしまう思考の癖があるかも」と気づいてみることが大事です。
人に期待されると照れくさい場合もあったりします。

特に日本人は、誰かに何かやってもらったとき「ありがとう。」と言う言葉以外によく「すみません。」と言いがちです。私も昔は「すみません。」が癖でした。

「すみません。」というのは誰かに迷惑をかけてしまった場合は言ってもおかしくはないと思いますが、「ありがとう。」と言う言葉のほうが何かをやってもらったときは相手も自分も受け入れています。

例えば「機械の操作を教えてくれるテクニカルなところがすばらしいね。」と言われたとき、「いやあ、大したことないですよ。」って言ってしまうのは自分の無意識で思っている「本当はできるかどうかわからない」「自分は大したことない。」と思っている無価値観から発せられるのです。

本当は誰も人間としての得意分野もあり、認められるべき存在なのに自分の思考癖によって否定しているのかもしれません。ただ受け入れて「ありがとう。」のほうがシンプルで相手もうれしいと思います。

例えば私は昔、子供の頃は親に認められたいためにテストでがんばってもできなかった自分がいて親から期待外れと勝手に思い込んでいたことがありました。

その場合、罪悪感や無価値観から不安や心配が生み出されてしまいます。そのような経験から自分を受け入れなかったのだと思います。

相手から褒められたことは受け入れ、褒められてなかったとしてもありのままの自分を認めてただそのような感情の癖を使っているだけと気付いて認めることが大事です。

否定が癖になっていたら心の中で「また否定している自分がいるんだな。」と自分を観察して「否定している自分さようなら。」と手放して、今度褒められたときには感謝して「ありがとう。」と言ってみるのがいいです。

自分以外の誰かになろうとしない

社会に出て他人から認められる、信頼される存在になろうと必死で自分の心とは裏腹にいる考えの自分がいるとします。

他者の前でいいところを見せようと必死でがんばる、上手く自分を装うというのは、自分を認めていない、自分の中に「恐れ」「不安」「心配」の感情があるからなのかもしれません。過去の私は素直になれず、無理してがんばっていたこともありました。

もし仮に相手の期待通りに答えられなかった場合、「私はできないんだ。」と悩み、行動できなくなってしまうことがあります。

友達や誰か周りにいてもその起きた出来事が気になって自己肯定感が低くなっているときは孤独感から抜け出せない状態になっていることもあります。

また、幼い頃育てられた環境や両親の自分に対する接し方によってはそれがもしネガティブな感情が強かったときのトラウマを持っているならば自己肯定感の低い癖がついてしまっているかもしれません。

ネガティブな感情が湧いてきたら自己否定をしてしまう癖があると気づいて認めることが大事です。そうすることで本当の自分ではない自分と思うからです。やってはいけないのは自分以外の人になろうとがんばること。

相手の期待通り応えられなくても構わないのです。自分はネガティブな気持ちになっている自分も可愛いと認めることが大事です。誰も人間は個性のある大切な存在であるし、この世に全く同じ人なんて存在しません。

周りに合わせた生き方をするのではなく、自分という人間を知って認めて自分を解放するならば、自己否定からの逃れて「ありのままの自分」として生きることができるのです。

防御反応である負の感情

不安な子供

人間には恐れと言う感情を持っています。例えば、ライオンやトラに襲われたとき恐れと言う感情を持っていないならすぐに襲われ食べられてしまうかもしれません。そのため自分の身を守るための防御反応がついているのです。

人間に備わっている機能

「防御反応」というのが人間には備わっています。

「恐れ」が出てきたとき、人によっては焦り、落ち着かない、パニックになることもあります。

そのときに一度深呼吸をして「どうしてこんなにあわててしまうのだろう?」「何が一番恐れているのか?」と冷静になって自分に問いかけてみるのがいいです。

人類は機能としては誰も恐れを持っている。」ということを理解できるならば「恐れは本当は自分の物ではないから大丈夫!」「恐れは勝手に出てきているだけなんだ。」と自分の内面と向き合って見るのがいいです。

特に今までやったことがないことに対する心配や失敗を何回も経験して不安というトラウマを持っているならば、考え方を変えないとそこから恐れという感情からなかなか離れることができないかもしれないです。このことを知らなかったときは不安だらけの自分でした。

例えば、自分の中で「苦手なAさん」がいて、そして「Aさんは自分のことを嫌いに思っているに違いない。」というように相手が否定的な感情を持っているかのように思い込み、「自分は悪くない」と感じていました。

これも防衛反応の一つで無意識的な領域で思っているのでなかなか気付けないのです。

実際には自分の中に否定的な「自分を認めない、安心できない」という負の感情が外にいる相手に対して勝手にそのネガティブな感情をくっつけて相手を見ているだけなのです。そして勝手に自分を防御しているに過ぎないということです。

「恐れを持ってない本当の自分」がわかるならば安心した状態で、「勝手に恐れている自分がいるのだな。」と気づいて、手放せばいいのです。

意識を書き換える

あなたがネガティブな感情をもったとき、相手から来るのではなく、自分が心で無意識にネガティブに思っていることが反映されているということなのです。

「えー!うそでしょ。自分の発した言葉、意識により相手が受け取る反映によってセリフが来るなんて考えられない。」と認めたくないかもしれません。

自分が認めたくないネガティブな感情を相手に、外に出すことで実は自分を解放しようとしているのです。

ただ、そのままではネガティブな反応として返ってきてしまうので、それに気づけたなら、その意識を書き換えてポジティブな意識に変えることもできますよね。

「不安」は自分を防御するために心の中で持っている、不安を和らげてくれるためのただの材料なのです。だから安心してください。

「それを使っているだけなんだ。」と認めて自分の意識を書き換えることにより「不安」が「不安」でなくなります。

相手は自分の意識の投影、鏡

鏡の中の女の子

自分が持つ否定的な感情を他者のものとして知覚することを心理学では「投影」と言います。

投影することによって人間関係が悪化してしまうケースもあります。

自分のネガティブ感情を相手に出すことにより、その相手が何とも思っていなくても、それが投影されてしまい、相手が自分と同じようなネガティブな感情が跳ね返ってくるなどが考えられます。(投影性同一視)

自分の思い込みに気づく

職場にあまり好きでない人がいても、いつもその人に対して「気分があまり…」と感じる相手でも笑顔で「おはようございます。」と接してみるといいかもしれません。「そんなことできるわけがない。」って思っていることがすでに決めつけてしまっているということです。

人間は自分の価値観と違うと「自分とは合わない」と無意識にジャッジしてしまう傾向があります。価値基準を決めているのは自分の思い込みによるものです。

例えば相手に対して「自分は一生懸命やっている、でも相手はここがおかしいと言ってくる。」と承認欲求があったり、または「自分はできてる、でもあの人はやってない。」と言うジャッジがあったときは、その相手を自分の思い込みによって見る目を変えてしまいがちです。

過去の私の例を言うと苦手だと思う人には話が上手くできませんでした。苦手な人にネガティブな感情を持っていたのでそれなりに相手からの悪い結果が返ってくることがありました。

全ては自分が勝手にその相手に対して否定的に思い込んでいただけで、人間関係は自分の思い込みによって相手を見たいように見ているだけだった。」ということがわかったのです。

自分が相手に対して愛を持って接することができるかどうか」「自分が相手をどう見るか」「どのように自分から行動するかによって関係性が変われるということです。

次の新しい職場では自分と正反対の性格、苦手と思えるような相手でも明るくその相手に試して話しかけてみました。優しく声をかけてくれてスムーズな会話ができ、通じ合えるようになったのです。

自分の意識次第なのだということがわかります。

誰も相手を否定的に見るのではなく、私たちは本来、他人も自分と同じく未熟な部分、優れた部分も誰にでもある人間で、一人一人違って当たり前。自分から愛の心をもって明るく相手に声をかけることができるかどうかが大事で自分の見方次第で上手く調和がとれるのです。

相手を見て自分を変える

自分がAさんと話しているとき、そのAさんの考え方が好きでないと感じたら、Aさんに対して好きになれない部分も出てきたりする場合があります。

そのときに「Aさん、なんでこんな事言うのだろう?」と相手を非難したくなった経験ありませんか?私はありました。いつも自分は悪くなく人のせいにしていました。

相手の言っていることが好きであったり、嫌いになったりするというのは、実は自分の好きな部分や嫌いな箇所が相手に映し出されているということなのです。

もし、あなたが相手の言動に対して反応して、何か心地良くないと感じてむかつくとしたらあなたの中に同じものがあるということです。そうでなければ気にならないし、反応もしないのです。

例えばAさんが「あの人のこういう態度が嫌なんだよね。」と言う会話を聞いたときあなたが気になり反応してしまうのはそのような態度が自分にあるからなのです。「私はあの人とは全然違う!そんなの認めない。」って受け入れたくないかもしれません。

あなた自身がもし自分のことが好きで他者にも愛のある態度で接していればAさんが言う会話には反応することはないでしょう。自分のことを言われている気がしないからです。

特に身近にいる人、家族などはいつも近い距離にいるので認めたくないかもです。 私の体験談を言うと、実の母と些細なことですが命令されたことがあり、口喧嘩をして否定する気持ちが何度もありました。

それが今では私の中に傲慢な部分があったのだと理解できるようになりました。心の中で謝り、自分のために気付くべき部分を教えてくれた存在だったなと感謝です。そんなことも知らず反発していたことがありました。

相手を否定する気持ちが強ければ強いほど自分に対する相手からのネガティブな反応も強まってしまいます。

相手が自分の鏡なら、相手を変えようとネガティブな感情で接するのではなく、自分を先にどう変容させていくかが大事です。相手は自分を映し出してくれる鏡なのだから、「自分にはこんな部分があるのか」と気づいてみると、「教えてくれてありがとう。」って言えますよね。

まとめ

  • 自分の心とは裏腹にいる自己否定の癖があるかもしれないことに気づいてみる。
  • 恐れや投影は人間が本来持っている、自分を防衛するためのメカニズム。
  • 相手は自分の意識の投影ということを理解すると人間関係も良くなる。
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